2024-03-09 幸運 詩 冷たい汗に目醒めて こみあげる胆汁の床へ手をつく むくんだ春の朝 無痛に痺れた日差しの底で 清涼な液体の管が私を繋留している キャスターつきの点滴台ではなく いまにも 窓の外へ揺れはじめるべき夏の影へと